先日ブログにアップしましたオーダー品「犬と藤の絵」の制作過程を紹介します。
描き進めて絵が変わっていく様子を楽しんで頂けますと幸いです。また、色鉛筆で描いている方の参考にもなりましたら嬉しいです!
①エスキース(下絵)
まずは、お客様と完成イメージを共有するため下絵を描きます。
最初は「藤とペットの犬を組み合わせて欲しい」以外は具体的な指定が無かったので、電話での打ち合わせを行い、どんな絵を希望しているか聞き取りを行いました。
1匹は躍動感のあるポーズ、ファンタジー感、暖かい雰囲気などの言葉があったので、そこから設定や構図を考え、エスキースを描きました。
今回は、犬の特徴が合っているかどうか、この時点で一度お客様にご確認頂きました。
④色鉛筆での描写 1
まずは、藤など色の濃い部分から描いていきます。
③色鉛筆での下描き
鉛筆の線を消しながら色鉛筆で色分けし、なぞっていきます。
鉛筆の線を消しながら色鉛筆で色分けし、なぞっていきます。
前工程での確認の修正点を反映し、犬の体形や模様の大きさなど調整しました。
まずは、藤など色の濃い部分から描いていきます。
陰影は補色を積極的に使い、彩度を下げるようにします。
ここまで描き終わった時点で、色をなじませるため一度テレピンで全体を叩きます。
さらに色を重ねてどんどん濃くしていきます。
少しずつ細部の描写や、明るい部分・色が薄い部分の描写も進めて行きます。
ここまで描き終わった時点で、さらにテレピンで全体を叩きます。
最後に出したい色から逆算して、ここからどう色を重ねてフィニッシュするか一度計画を立てます。
また、大幅な修正はできませんが最終確認としてお客様にも最終チェックをして頂きます。
お客様のOKが出れば完成です!
今回のご依頼では、もう亡くなってしまったワンちゃんという事で、あまり鮮明な写真がありませんでした。
なので、エスキースや鉛筆での下描き段階で、体形や体の模様の大きさ・位置などの確認を念入りに行いました。
写真通りに描くという訳ではないので、最後まで似ているか心配でしたが、ご依頼の方からは「似ている」との感想を頂けたので良かったです!
また、おまけとしてもう少し細かく工程を刻んだコマ撮り動画も作りましたので、よろしければこちらも是非ご覧下さい。