2019/05/07

東京インディペンデント2019 展示のご報告

出展していました「東京インディペンデント2019」は5月5日(日)を持ちまして会期終了となりました。
ご覧頂きました方、気に掛けて下さった方、ありがとうございました。

途中会期変更などもあり、見たかったけど見れなかった方もいるかも知れませんし、公募や展示の仕方も変わった形でしたので、公募の経緯や搬出入、会場の様子などをつらつらと紹介したいと思います。


1.公募の経緯


今回の展示はツイッターを見ている時にふと発見しました。
アンデパンダン(無審査で参加意思のある人は誰でも出品できる)形式だったので、面白そうだなと興味を持ちました。

ホームページを見てみると、一応webサイト上で事前登録し参加表明ができるという形だったのですが、事前登録なしでも当日持ち込みで参加可能となっていました。
そのため、会場が混沌とする事は容易に想像でき、自分の作品はそういった所では見てもらいにくい事は自覚していたので、参加するか大分悩みました。

しかし、この展示が第1回目という事と、会田誠さんやOJUNさんなど著名な方も参加表明をしていた事、東京藝大が会場である事から最終的には参加を決め、搬入の5日前ほどに事前登録を行いました。


2.搬入まで


自分の参加表明を決めるまで、なかなか詳細な搬入の仕方が出ずヤキモキしていたのですが、搬入の一週間前程に詳細な搬入方法が発表されました。

それは、当日、まず受付で搬入番号をくじ引きし、その番号が呼ばれたら(運営側のツイッターやインスタグラムで番号が告知される)搬入→展示を行うというものでした。
番号によっては搬入までかなり待つことも予想され、少し不安でしたが「まぁ当日参加も可なので仕方ないのかな」とその時は思いました。

当日、朝7時から搬入番号のくじ引きは可能でしたが、朝早すぎて辛かったので私は11時に抽選を受けました。
番号は「315番」。
私が抽選を受けた時点で140番位までの人が搬入可能となっていたので、これは相当待つなという感じでした。

その後お昼を食べたり、上野公園を散歩したりして15時30分位に搬入可能となり、会場に入り展示作業を行いました。
結構壁は埋まっていましたが、少し高めではあったけど何とか見やすそうな位置を見つけ、無事搬入を終えました。

搬入→展示自体はすぐ終わったのですが、いかんせん待つ時間が長かったので、かなり疲れてしまい、若干このシステムに怒りを覚えました。
後から聞いた話では7時に抽選を受けた人でも、2時間くらいは待ったとの事です。


3.会期スタート


会期スタートは4月13日(土)からの予定だったのですが、展示作品調整などの理由で5日間延期され、4月18日(木)からのスタートになりました。
当初の予想を大きく超える作品が展示されたため、消防法がクリアできず、作品の位置をずらすなどの対処が必要だったためと思われます。
出品数は600点を超えたそうです。

展示の様子はこんな感じでした。
●1F 映像作品やインスタレーションっぽい作品が中心でした。

●2F 絵画作品、立体作品が中心。タワーを使って壁面に飾り切れない作品を展示していました。


私の作品は、2Fの一番奥の壁右側で真ん中よりやや高めの位置に展示していました。(赤枠内の2点です)

新作はこれです。


やはり予想していた通り混沌としていましたが、スタッフの方の苦労が窺え、思ったよりはゴチャゴチャし過ぎている事はないなという感じでした。
私は1時間くらいで見てしまいましたが、じっくり1つひとつ見ようと思ったら、結構な時間が必要になると思います。


4.搬出


予想を超える作品数が出品されたことで、搬出も当初1日だったものが3日間に拡大されました。
またそのため、展示の最終日の時間も17時→14時クローズに変更され、会期終了直後から搬出可能となりました。

私は、最終日に展示を見てそのまま搬出をする予定で当日会場に向かいました。
搬入で長い事待たされたので、搬出もある程度の待ち時間を覚悟して行ったのですが、予想に反してあっという間に搬出を終えられました。
搬出開始すぐに行ったのが功を奏したのでしょうか。


5.参加してみた感想


展示を見た感想は、ある程度分かっていましたが、無審査なのでやはり雑多な印象は拭えませんでした。
色々な作品が蠢いているパワーみたいなものは感じましたが、それよりも1つひとつの作品のクオリティの差であったり、向いている方向性の違いの方が気になってしまい、自分はネガティブな印象の方を強く持ってしまいました。(そして、自分の作品はやはり力不足で埋もれていました…。無念です)

もしまた次の機会があるなら、搬入と会期スタートまでにもっと時間を設けて、出品された作品をどのように配置するか運営側が決める、という展示の仕方でも良いのではないかなと感じました。
その方がある程度流れが出来て、もっと作品が良く見えるのではないかなぁと個人的には思います。

しかしながら、話に聞いた事はあったものの「アンデパンダン展」というものに参加した事は無かったので、会場の様子や会期変更などのトラブルも含めて参加して良かったと思っています。
また、開催自体に多少の不安もあったので、無事に会期が終えられて今はホッとしています。(運営の方もお疲れ様でした)

どのような作品を作りどのように展示するかだけでなく、その展示自体にどんな意味付けをして、搬入出も含め会期をどのように構成していくかという事を深く考えさせられる良い機会でした。