2021/08/10

「ギャラリーへ行こう2021」展示のご報告

参加していたグループ展「ギャラリーへ行こう2021」は8月8日(日)を持ちまして無事終了しました。

会場にお越し頂きました皆様やウェブ上で作品をご覧頂きました方、また気に掛けて下さった方ありがとうございました。

このグループ展では作品販売も行っていたのですが、密かに売れ残ったら次の個展でも展示しようかと思っていた所、ご購入頂けたとギャラリーの方からご連絡頂きました。
これを励みにまた作品制作を頑張っていきたいと思います。

また、制作過程のコマ撮り動画も作りましたので、よろしければこちらも是非ご覧下さい。


※動画が表示されない場合はお手数ですが、こちらからご覧下さい。

2021/08/05

横山商店に「万有引力切手」を追加しました

通販サイト「横山商店」に新商品を追加しました。

追加した商品は、実際に切手としてお使い頂けるオリジナル切手「万有引力切手」です。
原画は紙に色鉛筆(文字部分はペン)で描いています。
下記リンクより商品をご覧頂けます。

○横山商店

万有引力とは”質量を全ての持つ物質は互いに引き寄せ合う性質を持つ”というような意味。
「郵便料金って結構高いよなぁ…」と感じていた折、この万有引力で全ての物が届けば良いのに!と思い作ったのがこの切手です。
しかしオリジナル切手は普通の切手より割高。でも作りたい!

高いと感じている郵便料金をオリジナル切手にする事でさらに高くする。という大きな矛盾を抱えて制作された本商品ですが、高くても少し変わった切手を使ってみたいというクレイジーガイがいらっしゃいましたら、是非ご覧頂けますと嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。



2021/08/01

鯖の味噌煮の絵 制作過程の紹介

先日、横山商店に追加した「鯖の味噌煮Tシャツ」の原画の制作過程を紹介します。

Tシャツでは、お皿の部分のみ切り抜きでデザインしていますが、原画では木の机の部分もしっかりと描いています。
むしろ机の方が塗る面積が多い分時間がかかりました。

画材は紙に色鉛筆で制作しています。
それでは、以下各工程の詳細です。

①下描き
まず、参考写真を取るために自分で鯖の味噌煮を実際に作る所から始めました。
鯖の味噌煮は作った事が無かったので苦戦しつつ、絵に描く事も考慮して少し具材が多めのレシピを参考にして作ってみました。
若干鯖の身が崩れてしまいましたが、そこは綺麗な状態に変えて絵にする事に。
写真を見ながら線で形を起こしていきます。



②色鉛筆で下描き
鉛筆の線を消しながら色鉛筆でなぞっていきます。
机部分は青、鯖の味噌煮は具材の色に応じて色を変えながら進めます。



③固有色で陰影描写
最初はモチーフの固有色ごとに色を変えながら陰影を描いて行きます。
濃い陰の部分は青も重ねます。



④補色で陰影描写
固有色で描いた陰影部分に補色を重ねます。
お皿が机に落としている影も描き始め、ひとまず全体に手が入りました。
ここまで描いたら一度テレピンを付けたティッシュで全体を叩きます。
テレピンを付けると色が薄くなりますが、色の重なりが複雑になるのでこの工程を挟んでいます。



⑤再び固有色と補色で描写
テレピンで薄くなった所を埋めながら、もう一度固有色+補色で陰影を濃くしていきます。
陰影が十分に濃くなったところで、明部の色も少しずつ付け始めます。
机がまだ塗り途中ですが、机の塗りが終わったところでもう一度テレピンを全体に付けます。


⑥固有色の違いを出す
モチーフそれぞれの色の違いがさらに明確になるように描き進めます。
モチーフの固有色をはっきりさせるためには、明部で色の違いを出すと良いです。
陰影の暗い色は似ていても大丈夫です。というかむしろ少し似ているくらいの方が統一感が出て良いと思います。


⑦全体の色味を調整
全体の色味を調整しながらさらに描き進めます。
お皿の白を浮き立たせるために、机の色を少し濃くしました。



⑧完成
仕上げに細部の描き込みをします。
鯖の味噌煮の細かい質感や陰影のグラデーションを整えて完成です!



いかがでしたでしょうか?
食べ物の絵は普段描いている風景画とは少し違う意識で描いています。
具体的には美味しそうに見えて欲しいので、明部の色が濁り過ぎないように重色の際に気を付けました。
机の使いこんだ感じもお気に入りポイントです。

また、おまけとしてもう少し細かく工程を刻んだコマ撮り動画も作りましたので、よろしければこちらも是非ご覧下さい。
※動画が表示されない場合はお手数ですが、こちらからご覧下さい。