2019/04/07

オーダー品「横浜風景」制作過程紹介

先日ブログにアップしましたオーダー品「横浜風景」の制作過程を紹介します。

描き進めて絵が変わっていく様子を楽しんで頂けますと幸いです。
また、色鉛筆で描いている方の参考にもなりましたら嬉しいです!


①エスキース(下絵)
まずは、お客様と完成イメージを共有する意味でも下絵を描く。
ここで完成イメージの違いがあれば、修正して本制作に反映させる。


②下書き1
鉛筆で下書き。
ペンも色鉛筆も修正が効きにくいので、なるべく細かい所まで頑張って描く。


③下書き2
鉛筆で下書き続き。
船に続いて、タワーやビルも描いていく。
遠景だがパースが狂わないように注意して進めていく。


④下書きとペン入れ
鉛筆での下書きが終わったら、ペンで形を清書していく。
色鉛筆のみで描く部分(ホテル、タワー)は、色鉛筆で清書をしていく。 


⑤ペン入れ2
色鉛筆は暗い部分から描いた方が進めやすいので、まずはペンの所を先行して進める。
細かいタッチで描いていく前に、太めのペンで大まかに暗くしていく。


⑥ペン入れ3
大まかな明暗がついたら、細かいタッチでそれぞれの色の面を整えていく。
同時にタッチの密度の違いでグラデーションも作っていく。
黒いところもベタ塗りしないで、タッチを重ねて暗くしていくと綺麗。


⑦色鉛筆で描く
ペンでの描写が終わったら、色鉛筆で描いていく。
船の赤、ホテル、マリンタワーの色を入れていく。


⑧ペンの上から色鉛筆で描く
ここでお客様から、空を明るくしたいとの要望があったので、空の部分をペンの上から色鉛筆で塗っていく。
ペンで下地が暗くなっているので、パステルカラーで描写。
水色だけではなく、所々にピンクや薄いグリーンも差していく。

⑨完成
その他バランスをみて船の電飾や街灯にも色を入れて、完成!


今回はオーダー品なので、普段はこの限りではない時もありますが、大体こんな感じで描き進めて行っています。

ペンの上から色鉛筆で描いていくというのは、今までやった事が無かったのですが、なかなか良い効果をあげていたので、合いそうな絵がある時はまた使ってみたいと思います。