2023/10/09

横山商店に「茹で蛸グッズ」追加しました。

通販サイト「横山商店」に新商品を追加しました。

追加した商品は、茹で蛸Tシャツ、茹で蛸グラス、茹で蛸クリアファイルです。
下記リンクより商品をご覧頂けます。

○横山商店

何か新しい少し変わったイラストのグッズを作りたいなと思っていて、蛸がお風呂に入って茹蛸になってしまった様子を描いてみました。

蛸を選んだのは、造形的にも面白い形をしているのと、食べるのも好きなのが理由です。
前に作ったシラスのグッズに続いて、何か海のものをモチーフにしたかったというのも動機のひとつかも知れません。

Tシャツはちょっと時期外れですが、長袖と組み合わせたり、それ以外にも今回は海モチーフという事で、グラスやクリアファイルなど透明な水をイメージさせるようなものも作ってみましたので、併せてご覧頂ければと思います。
また、今回も店主自らモデルとなり風呂上りっぽい着用写真を撮ってみました。

いかがでしたでしょうか?
横山商店では引き続き少し変わったイラストのグッズを色々と考えていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。



2023/09/08

夏の終わりのドローイング

朝晩はだいぶ涼しくなってきて、夏ももう終わりですね。
少し時期外れになってしまいましたが、夏野菜と果物のドローイングができたのでご紹介します。

〇トマトのドローイング

トマトの赤い印象がなるべく強まる構成にしました。
陰影やヘタの緑なども極力排して、赤色の微妙な違いだけでの表現に挑戦しています。
使用画材は色鉛筆です。


〇茗荷のドローイング

自分が一番好きな薬味なので描きたいと思い選びました。
使用画材はパステルです。

茗荷の独特な色味や、黄緑⇒赤茶⇒ベージュに変わっていくグラデーションが魅力的になるように色を重ねました。
背景もパステルの混色を生かしながら、茗荷の描写に対応した色味に仕上げています。


〇桃のドローイング

桃の綺麗なピンク色と薄く毛の生えた表面の質感を出すべく描いてみました。
画材は透明水彩です。

薄い毛の表現のために「ドライブラッシュ=乾筆(筆に水をほとんど含ませずに、かすらせながら描く技法)」を多用。
最初だけたっぷりと水を含んだ絵の具でグラデーションのベースを作ってから、ドライブラッシュで調子を整えたり描き込みを進めました。


いかがでしたでしょうか?
前回のドローイング紹介に続き、物1つというシンプルな構成での色の研究作品です。

しばらくこのシリーズで続けていこうと考えているので、また描いた際には本ブログで紹介したいと思います。
よろしければ是非ご覧下さい!

2023/08/31

コロナになってました

どうも皆さんお久しぶりです。
8月は1回もブログを更新できないまま最終日に来てしまいました。

タイトルからお察しの事と思いますが、なぜ更新できなかったかという言い訳めいた話を記したいと思います。

8月の後半からコロナになってしまい、なかなか何もできない日々。
最高で39.3°まで熱が上がって、大人になってから久しぶりの高熱を喰らいました。
病院も、もう今はすぐ受診できるだろうと思っていましたが、発熱外来はなかなか受け付けてもらえず。
ネットで探して受診した所、見事にコロナ陽性でした。

8月の本来の予定は、今後の作品の為に水張りで支持体を作り、ドローイングをいくつか描いて、それをブログで紹介するという事を考えていましたが、できずです。

現在、未だ水張りも終わっていない状況ですが、コロナからは完全に回復しました。
9月は早めに水張りを完了させて、ドローイングの紹介ができたらと考えていますので、よろしければ是非ご覧下さい!

少しずつ涼しくはなって来ましたが、皆さんもどうぞご体調にはお気を付けてお過ごし下さい。
水張りの途中経過です

2023/07/22

オーダー品制作過程紹介「サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂」

先日ブログにアップしたオーダー品「サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂」の制作過程を紹介します。

今回はお客様からのご指定が「透明水彩と色鉛筆で描いて欲しい」というものだったので、透明水彩でベースを作り、その後色鉛筆で描き込んでいくという方法で制作しました。

それでは、以下各工程の詳細です。

①エスキース
全体の構図や色合いなどを確認するために制作しました。
この時点でお客様より「あまりカラフルにならないようにして欲しい」との要望を頂きましたので、本制作に反映させていきます。


②下描き
大聖堂全体のパースを確認していきながら形を描いていきます。
私は結構パースが苦手なので、補助線を使いながらパースがずれないように気を付けました。
その後広場の馬車や人の配置を決めていきました。



③水彩描き始め
大まかな明暗が出るようにざっくり陰影を描写していきます。
陰色は灰色ではなく、色味のある緑や青を使いました。
色鉛筆で色味を調整する予定なので、水彩では少し色を強めに。


④水彩描き込み
大きな明暗を常に気にしながら細部を描き込んでいきます。
筆のタッチがそのまま彫刻や石造りの質感に繋がるように意識しました。


⑤水彩終わり
大聖堂とのバランスを見ながら広場の様子も描き込んでいきます。
最後に全体の強弱を整えて、ひとまず水彩はここで終了。


⑥色鉛筆描き始め
陰影がはっきりするよう色鉛筆でさらに描き込んでいきます。
色は水彩で使った色の補色を重ねるようにして、深みを出すことを意識。



⑦色鉛筆で色味調整
大聖堂はカラフルになりすぎないように、補色やグレーの色鉛筆で色味をさらに調整しました。
対して広場の馬車や人は少し色彩を強くするように、色を重ねていきます。



⑧完成
遠近感や全体の強弱を整えて完成です!

いかがだったでしょうか?
色鉛筆と透明水彩を併用する技法の参考になりましたら幸いです。

水彩の時に、色鉛筆で重ねる色を想像しながら描くと良いと思います。
また、水彩で描くと紙の上に薄い膜ができるので、色鉛筆の乗りが少し鈍くなります。
色鉛筆のみで描く場合よりか少し強めに描くと上手く描き込みができますので、意識してみて下さい。

また、おまけとしてもう少し細かく工程を刻んだコマ撮り動画も作りましたので、よろしければこちらも是非ご覧下さい。
※動画が表示されない場合はこちらからご覧下さい。
○コマ撮り制作過程【サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂】

2023/07/17

オーダー品紹介「サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂」

個人のお客様からオーダー品のご依頼を頂きましたので、ご紹介します。

イタリアのフィレンツェにある「サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂」をモチーフに描きました。
お客様ご自身が旅行で訪れた事があり、建物の重厚感と広場の馬車が印象的になるように描いて欲しいとのご依頼でした。

私はイタリアを訪れた事がないので、実際の雰囲気や細かい部分は分からなかったりしましたが、有名な場所だったので可能な限り調べて描いてみました。

画材は透明水彩と色鉛筆を使用しています。
水彩のタッチが建物の彫刻の形や石壁、石畳の質感に繋がるように意識し、色鉛筆で色調を整えました。

オーダー品は展示用の作品の合間に制作しているので、展示の予定が詰まっている場合はお待たせしてしまう事もありますが、随時ご依頼は受け付けています。
(長い時だと数年お待たせする場合もあります。)

もしご興味を持った方がいらっしゃいましたら、メールや各種snsより価格や納期などお気軽にお問い合わせ下さい。

また後日、制作過程についてもご紹介したいと思います。
そちらも是非ご覧頂けますと嬉しいです!